JR 大船駅を出て徒歩3分、駅前の喧噪から少し外れた場所にある、『料理屋あがる』。建物の2階にあるので、店名の通り、幅狭の階段を“あがって”行きます。知る人ぞ知る、隠れ家のような料理屋さんです。

築地のお店で修行後、5年前に実家のある鎌倉市でお店をオープンさせた店主の太田さん。お店は、カウンターのみ8席とこじんまりとしていますが、店主お一人で切り盛りをし、店主のおもてなしがお客様全員に行き届いていると感じました。

いただけるお食事は、お寿司をメインにしながらも、“美味しいものをいろいろ食べてもらいたい”という店主の想いから、お寿司屋や肉料理や野菜料理など、幅広いメニューです。
魚介・野菜・肉が楽しめるコース料理がオススメとのことでしたので、「夜のおまかせ 5,500円コース」をいただきました！
伺ったのは春の時期だったので、コースに出てくる食材も春に旬を迎えるものがほとんどです。季節などにより、食材はその時に美味しいものがいただけますよ♪

「前菜：白貝、新わかめと白魚、富山のホタルイカ」
この後出てくる料理を期待してしまう…大人のつまみ３種！

「お造り：水蛸と帆立」
お造りの手前にある板状のもの、何かわかりますか？？実はこちら、“岩塩”なんです！
岩塩にすだちを絞って、いただきます。まろやかな塩味とわさびがアクセントになって、爽快感を感じるお造りでした。

「季節野菜：無農薬野菜の素焼き（沖縄塩の燻製付き）」
野菜は、熊本の契約農家さんから自然栽培で無農薬のものを仕入れています。
こだわりの野菜は、食べると密度と重厚感を感じます。野菜1つ1つに歯ごたえがあって、皮まで美味しかった！！

「本日の魚：サワラの西京焼き」
ふっくらとしたサワラの身に、上品な甘み･脂が備わった一品。魚介類は、豊洲市場から毎朝直送。この後のお寿司にも期待が高まります！

「国産豚肉：麹の豚焼き」
麹が染みた豚肉は、噛めば噛むほど旨味が溢れ出してきます！

「寿司5貫：ヒラメ・平貝・天然マグロ 大トロ・富津産江戸前コハダ・生ウニ」（写真は、ヒラメと生ウニです）
最初は淡泊ながらも旨味が詰まったヒラメから、シャキッと歯ごたえの楽しい平貝、大いに脂がのっているが、口に入れた後はスッと消えていく大トロ、旨味が十分に引き出されたコハダ、ネタとシャリがマリアージュして口全体に溶けていく生ウニ。
どれも…本当に…美味しかった。。

目の前で握っていただくのも、また格別でした！

「巻き寿司：鉄火巻き」
直接手渡された手巻きは、海苔のパリパリ感と歯切れが最高！

「お椀：北海道の大あさりと山形のこごみ吸い物」
美味しい料理に舌鼓をうってきた身体に、お出汁と磯の香りがジワーっと広がっていくのがわかります。。

「デザート：白いちご」
伺ったのは春だったので、旬のいちごを。

コース料理は、旬の素材の美味しさが丸ごと味わえる、唸るほどの美味しさで、最初から最後まで幸せな気分を味わえました。事前に苦手なものやアレルギーのある食材などをお伝えしておくと、それらに沿ったお料理を出していただけますよ。
もちろん、お刺身などの単品料理やお寿司は一貫からいただけますので、お酒と一緒にその日の好みのお料理をいただく、なんてのもいいですね！

最後に、店主の太田さんです！

店主のお人柄がよくでた、お料理とお店の雰囲気でした。季節によってコース料理もまた変わってくると思うので、春夏秋冬の美味しさを味わい尽くしたいなと考えてしまいます…！
大人のいい時間が過ごせる『料理屋あがる』。オススメです。