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〈 県央 〉

美しい自然に囲まれた土地でいただく美味しいらーめん
『ZUND-BAR』

厚木市の中心部である本厚木駅より車で20分ほど走ると、緑豊かな七沢エリアがあります。スポット記事でも紹介した『県立七沢森林公園』や七沢温泉のあるエリアですね。今回ご紹介するのは、七沢にある川のせせらぎが聞こえるラーメン屋さん『ZUND-BAR(ズンドバー)』。車やバイクがないと行きにくいかも⁉ 全国でも有名なラーメン屋さんの総本店です!

なぜ厚木市七沢に…

ZUND-BARは2001年9月に七沢でオープンし、現在で23年目。なんと日本各地・世界にも出店をしている『らーめんAFURI』の総本店です!厚木から世界へ…なんだかとても誇らしいです。

しかし、なぜ交通の便があまりいいとは言えない厚木市七沢にオープンしたのか…。
厚木市七沢は、大山(阿夫利山)の東の裾野に位置し、美しい自然に囲まれた水も空気も格別な土地。ZUND-BARのらーめんを作るのに非常に適した場所なんだとか。ここ七沢で20年以上も変わらず営業を続けること、すごいことです。“足繫く通ってくれるお客様のおかげです”とお店の方はおっしゃっていました。店名の『ZUND-BAR』は、らーめんの調理に欠かせない道具“寸胴(ZUND)”と、バー(BAR)のような穏やかで居心地のいい空間を目指してつけられたそう。「味」「空間」「おもてなし」の3点を大事にしていると教えてくださいました。

木造の古い家屋をリノベーションしたお店は、オープン当初からほとんどそのまま。木の梁が見える開放的な吹き抜け、白熱球の温かみのある灯りの店内ですが、取材をしてとても印象的だったのが、ステンレス製のテーブルやカウンター。温かみのある雰囲気とは対照的なあつらえです。

“らーめんはその豊かな風味と満足感から、食べること自体が緊張と緩和のひとつの表現となっている”と教えていただきました。ステンレスと木の対比も“緊張(ステンレス)”と“緩和(木材)”ととらえ、木がふんだんに使われた建物とステンレス製のテーブル類、食器類に関してもお店全体で“緊張”と“緩和”を表現されています。

大切にしているのは“素材のちから”

こちらで提供されているらーめんは、合成着色料・保存料はもとより、化学調味料(うま味調味料)も使用していません。小さなお子様や身体を気にされている方にも安心して食べてもらえるよう、安全で美味しいらーめん作りを徹底されています。何よりもこだわりのある「出汁」は、お客様に提供する直前に加えることで、最も香りが引き立つベストな状態に。スープには清らかな軟水と国産の素材を贅沢に使い、時間をかけて丁寧に、気候や温度、火加減、時間までも計算して繊細な味と香りに仕上げています。

オープン当初から変わらないスタイルで提供「ZUND-BAR CLASSIC(塩/醤油)」
ZUND-BARへ来たらぜひ食べていただきたいらーめんの1つ!シンプルなかけらーめんに、全種類のトッピングと少量のご飯が盛られたBOXが提供されます。今回は定番の塩をセレクト。透き通ったスープと均整のとれた麺は、まさに芸術作品のよう!まずはそのままでいただきます。小麦の香り豊かな細麺があっさり塩スープによく絡んでいて絶品!スープと麺を堪能したら、お好みで具材を入れて召し上がれ。チャーシューや煮玉子、メンマ等、様々な楽しみ方ができますね。麺を食べ終わったら、ご飯をスープに入れてさっぱりおじや風に。ボリュームもあり、最後まで絶品です…!
こちらの器はステンレス製の丼!先ほどの緊張と緩和の話と繋がりますね。中空構造で、スープの熱を長く保つ役割もあるそうですよ。

もっちりジューシーな手作り雲吞(ワンタン)「雲吞らーめん(塩/醤油)」
雲吞たっぷりのこちらのラーメンは、醤油でいただきました。雲呑はツルっと喉越しよく、もっちり食感♪ 赤身と脂身のバランスが良いバラ肉を使用した餡は、国産の香り高いネギや生姜を合わせ、特製の醤油ダレをベースに味付け。一口食べると餡のジューシーさと生姜の香りが口に広がり、スープとも相性抜群。

カップラーメンにもなっている「ゆず塩らーめん」は、ゆずの香りとさっぱり塩味がやさしい一品。男性に人気の「辛露つけ麺」は麺もつゆも冷えた状態で提供され、夏にもピッタリ。麺に唐辛子の粉末もかかっており、刺激もありつつ、なぜか食欲が倍増してしまう一品です…!

そして、隠れた人気のデザート。全て手作りだというから驚きです!らーめんに負けず劣らず人気なのは「ソフトクリーム」。駐車場ですれ違う方のほとんどがソフトクリームを片手に車へ向かう姿を見かけるほど!ZUND-BARオリジナルのバニラフレーバーで、軽やかな口あたりが食後の口直しにピッタリですよ♪
レジ横には『厚木珈琲』監修の「AFURIコーヒー」を発見!厚木コラボ商品、お味も気になりますね!

“ラーメン”ではなく“らーめん”のこだわり

ここまで読んでいただきお気づきの方もいらっしゃると思いますが、ZUND-BARではカタカナの“ラーメン”ではなく平仮名の“らーめん”が使用されていました。
その理由を尋ねてみると、カタカナは主に外来語や借用語を表記するために使われているため、とのこと。
“らーめん”は、中華の麺料理とは一線を画し日本で生まれ進化を続ける料理です。日本の料理文化に重要な役割を果たした「出汁」は、“らーめん”においても非常に大切であり、ZUND-BARでも「出汁」に強いこだわりを持って日々追及を重ねています。また、看板商品である「柚子らーめん」に使用する日本に古くからある柚子のように、“和を感じさせるらーめん”がコンセプトのため平仮名で“らーめん”と表記しているとのことです。

交通の便もあまりよくない立地にも関わらず、平日休日問わず多くの方で賑わうZUND-BAR。来店の際は、平日 14時以降、土日祝 9時~11時・15時以降が比較的スムーズにご案内いただけるそうです。観光で訪れる方は、優先案内サービス(有料)を使って時間を有効に使うのもおすすめ。
仕込みから提供まで一貫して美味しいらーめん作りにこだわるZUND-BAR。厚木に遊びに行った際には、ぜひ訪れてみてくださいね♪

〒243-0121
神奈川県厚木市七沢1954-7
小田急小田原線「本厚木駅」北口「厚木バスセンター」よりバス「広沢寺温泉入口」下車、徒歩5分
046-250-0123
平日/11:00~21:00
土日祝/9:00~21:00(スープがなくなり次第終了)
あり(店舗敷地奥)
https://afuri.com/

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