横浜の食を守る『横浜中央卸売市場』。以前、スポット記事にて、毎週土曜日の水産仲卸棟の一般開放日と第3土曜に開催される「市場探検隊」についてご紹介しました！
今回は、市場で不定期に開催される料理教室をご紹介。特に人気が高い「家庭で作れる有名シェフのお魚料理教室」に行ってきました♪

ご家庭で、魚をもっと美味しく食べよう！

料理教室の様子をお伝えする前に、皆さん、美味しい魚料理が満載の「LOVE&FISH」というレシピ集をご存じですか？
こちらのレシピ集は、横浜魚市場卸協同組合が中心となり、国産魚介類の生産者やNPO法人横浜ガストロノミ協議会が協力して作ったもの。横浜が誇る有名シェフが“家庭でも美味しく料理できる魚料理”をコンセプトに考えた、5種の国産魚介類（ぶり・真鯛・サーモン・ほたて・まぐろ）を使用した珠玉のレシピが載っています！ご家庭でプロの味が再現できちゃいますよ♪
詳しくはこちらをご覧ください→【横浜市HP 横浜市場フェア×レシピ集「LOVE&FISH」】

実は、今回伺った料理教室というのが、こちらのレシピ集「LOVE&FISH」に掲載されている料理をシェフから直接教えていただく「家庭で作れる有名シェフのお魚料理教室」でした！間近でプロの技を見ながら直接教えていただけるなんて…とても贅沢な料理教室です…！
横浜中央卸売市場では、不定期で年に3～4回ほど料理教室が開催されています。市場内にしっかりと調理室があるのです！持ち物は、エプロン・三角巾・上履きで大丈夫。食材やレシピ、器材等は準備してくださいます。食事を作りますので健康面・衛生面には気を付けてくださいね。

間近で見るプロの技！

今回の料理教室で講師を務めていただいたのは、『シェ・フルール横濱』の飯笹光男シェフ（写真左）と『ビストロ酒場Marine Club』の竹田直人シェフ（写真右）。お二人とも横浜を代表する名店のシェフです。

まずは、シェフによるデモンストレーション。
飯笹シェフには「ほたてのポワレ 茸ソース」、竹田シェフには「ほたてのラビオリ風 海老クリームソース」を教えていただきます。

調理台の上が鏡になっていて、シェフの手元を見ることができました！ポイントを説明していただきながら実際の調理の様子を学びます。
飯笹シェフが教えてくださった「ほたてのポワレ 茸ソース」は、焼いたほたてをたっぷりのきのこのソースでいただくものです。
・バターは無塩の方が良い。有塩にする時には塩加減に注意！
・きのこは水に弱いのでなるべく洗わない
・きのこのソースを作る際には、冷たいフライパンにいれてから火をつける
などなど…、普段の料理にも活用できそうなポイントばかりですね。

竹田シェフにご紹介いただいた「ほたてのラビオリ風 海老クリームソース」は、すり潰したほたてとカットしたほたてを卵白などと混ぜ、餃子の皮で包んでラビオリ風にするというもの。海老の頭を使って本格的なソースを作るのがポイントです！
・ほたてを使う際は、表面の水分を拭うひと手間を惜しまない
・海老の頭は、まずは炒めて水分を飛ばし、臭みを消す
ちょっとしたことで味わいに違いが出てくると勉強になりました。

あっという間に2品とも完成！プロの一皿、とっても美味しそう…！

この後、各班に分かれて実際に調理をします。自分たちにも同じようにできるか緊張です…。

調理スタート！

食材は、各調理台ごとに分けて用意がされていました。レシピも見やすく、調味料も事前に量られているのでとってもやさしい。そして、さすが会場が市場だけあり、食材が新鮮！とびきりの食材で調理ができるってワクワクしますね。

実際に調理してみると、聞いた通りにできなくて四苦八苦…！でも困っていると、シェフが回ってきてアドバイスをくださいました。“この工程はこちらの厚い鍋の方がいいよ”、“ほたてを焼く時には熱々のフライパンで焼いて焦げ目をつけるんだよ”と、丁寧に教えてくださいます。心強いです。
こちらが完成品。なんとか形になりました！

最後には質疑応答時間が設けられ、香草の有効的な使い方や魚の美味しいポワレの方法など、参加者の方からの質問にも一つ一つお答えいただきました。今まで聞いてみたかったポイントを用意して行くのもいいですね◎
家庭ではなかなか作らない料理を作ってみたり、プロの技を間近で見たり貴重なお話が聞けたりと、とても充実した時間でした！

今回はシェフによるお魚料理の教室でしたが、魚のさばき方の教室や親子で参加できる料理教室など内容は様々です。（次回は、7月末に開催される「親子料理教室」です／2024年6月現在）
ご興味のある方は【横浜市HP 市場お魚料理教室】をチェックしてくださいね！