神奈川きっての温泉どころ「箱根」。一度は訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。箱根観光の定番と言えば、お店が軒を連ねる箱根湯本駅周辺ですが、もう少し足を延ばして自然豊かな芦ノ湖周辺もおすすめ。(年始の箱根駅伝では、往路のゴール地点・復路のスタート地点にもなりますね!)今回は、ゆっくりと箱根の自然を満喫したい方にぴったりな芦ノ湖畔にある県立公園『恩賜箱根公園』をご紹介します。
富士山も見える、落ち着いた雰囲気の公園
公園へ着いて駐車場へ入るところから、今までスポット紹介で訪れてきた公園とは少し違う雰囲気…。立派な木々と重厚な門構えに、“公園”と言うよりも落ち着いた“庭園”らしさを感じます。
公園の敷地は芦ノ湖に突き出たような形をしており、明治時代に建造された箱根離宮の跡地が『県立恩賜箱根公園』となっています。今回は、駐車場からゆったりとした坂道を登り公園の中心部を目指します!
舗装された道はとても歩きやすく、午前中に訪問したので空気もどことなくひんやり。雲が多い日でしたが、歩いていると、なんだか清々しい気持ちになりました。途中にあった「関東富士見100景」からは、芦ノ湖の先に富士山が顔を出しています!
ちょうどよく遊覧船も通りましたが、雲も多く富士山は隠れてしまい…なかなかいいショットを撮るのは難しい日でした。
「関東富士見100景」からさらに奥へ進んで行くと、「弁天の鼻展望台」への階段があります。「弁天の鼻展望台」へ着くと、眼下に広がる芦ノ湖!奥まで広い芦ノ湖は、雄大な山々に囲まれ、自然のパワーをいただける気がします。
富士山の眺めも素晴らしい!こちらの展望台にも屋根付きのベンチがあるので、のんびり座りながら雲が動いていく様子を眺めたり、おいしい空気を思う存分味わったりみたり、思い思いのリラックスタイムをお楽しみくださいね。
箱根離宮の面影残る「中央広場」
公園の中心である中央広場には、洋風の建物「湖畔展望館」があります。館内は、室内休憩室や箱根離宮の資料を集めた展示室もあり、箱根の歴史も学ぶことができます。2階正面のバルコニーへも出られるようですよ。
県立恩賜箱根公園の土地に元々あった箱根離宮は、1886年に完成した皇族の避暑と外国からの賓客のために建てられた離宮です。西洋館御殿と日本館御殿から成り、華麗な姿をしていましたが、関東大震災や北伊豆地震によって1930年に倒壊してしまいました。跡地は終戦後に神奈川県へと下賜され、県立都市公園として整備。かつて建っていた西洋館御殿にちなんで湖畔展望館が建てられました。
展望館の横には、広々とした芝生やベンチもあり、のんびり休憩されている方もいらっしゃいましたよ。
眺めよく、季節の花々も楽しめる散策路
園内のさらに奥に進むと、ヒメシャラ林があります。ヒメシャラはツバキ科の植物で、緑の葉にかわいらしい白いお花が咲き誇ります。開花時期は6月~8月で、夏にかけ咲き、秋には葉が紅葉を迎えます。今回訪問したのは12月だったため葉は落ちてしまっていましたが、何本ものヒメシャラが植えられており、開花の時期は見ごたえある華やかな景色となりそうです。
葉の落ちた冬の姿もなかなか趣があって素敵ですが、葉をつけた木々の間からの木漏れ日も清々しいだろうと想像が膨らみます。こちらにはベンチやテーブルもあり、開花時期や紅葉シーズンはここで休憩するものいいですね。
湖畔展望館の裏には「二百階段」という道を発見。階段がどこまでも続いています…!苔がとても美しく、他の道と比べて涼しくも感じました。気持ちのいい道ですが、冬場は滑りやすいため注意が必要です!
ご紹介した以外にも石畳や木々のアーチトンネルがある中央園路や芦ノ湖の側を散策できる湖畔路(自然観察路)などもあります。
今までJIMOTTOでご紹介してきた公園とは、また違う雰囲気漂う『恩賜箱根公園』。自然の中で散策を楽しみたい方、のんびり静かに過ごせる公園に行きたい…そんな方々にはとってもおすすめです。ぜひ一度足を運んでみてくださいね♪
〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根17 |
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箱根登山鉄道「箱根湯本駅」よりバス「恩賜公園前」下車、徒歩すぐ | |
0460-83-7484 | |
湖畔展望館/9:00~16:30 | |
湖畔展望館/年末年始(12/29~1/3) | |
あり(有料/7:00~21:00(入場19:00まで) | |
https://www.kanagawa-park.or.jp/onsisite/ | |
スロープあり(石畳が多いため通行はしにくい) |
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