市民の食や生活を支える“市場”。スポット紹介でも、藤沢にある『湘南市場』や横浜の『横浜中央卸売市場』をご紹介してきました。今回ご紹介する市場は、川崎の食を支える『川崎幸市場（川崎市地方卸売市場 南部市場）』です。川崎にはこちらの『川崎幸市場』と『北部市場』の2つの市場があります。どちらも歴史が古く、戦後の川崎の食を支えてきた市場です。

開市日は、一般の方も利用可！

川崎市幸区にあるこちらの市場は、昭和19年11月に開設された80年近い歴史のある卸売市場。一つの市場で、青果や水産物だけでなく花卉（かき）も取り扱っています。
元々は北部市場と同様に川崎市が運営していましたが、平成26年より場内関係者によって設立された「川崎市場管理株式会社」が市場の運営を担っています。それを機に地域の方に親しまれる存在となるべく、愛称を『川崎幸市場』と名付け、“めききのチカラの再興”を目標に掲げて様々な取り組みをされているそうです。
愛称の“幸”は幸区からとったもので、“幸多い地域に”という地域の願いが象徴されています。

市場内は大まかに、水産卸・仲卸売場、青果卸・仲卸売場、花卉卸・仲卸売場、関連棟、食堂に分かれています。「市場開市日(水曜日不定休、日曜・祝日休み。臨時開市・休市の場合もある為詳細は市場カレンダーを参照)」は一般の方も利用することができます。
駐車場もありますが、JR 尻手駅からも歩いてすぐ。アクセスばっちりです◎ 駐車場内はトラックやターレが走っていることもあるので、場内を歩くときはご注意くださいね。

プロの方も利用されるので、水産棟で売られている鮮魚などの値段の表示は市場仕様！【k〇〇〇】＝【1kgあたり〇〇〇円】と書かれているものがほとんどですが、私達でも買いやすい一皿、一匹単位のものやパック商品・冷凍加工品等も販売されていますよ。HP【川崎幸市場のお買い物ガイド】で勉強してからお買い物に行くと、わかりやすいかもしれません！

エリアごとに様々な店舗が集結！

水産棟には、実際に魚屋さんや飲食店にも卸している店舗が多数。新鮮な魚はもちろん、冷凍カニや佃煮まで扱っている品物も様々！めききのプロお墨付きの商品をお得に購入したり、プロの知識を聞いたり相談しながら購入するのも、仲卸の醍醐味かもしれません。お買い物は基本的に現金のみですが、ｐａｙｐａｙを使用できる店舗もあるので会計の時にお店の人に確認してみてください。
水産棟店舗一覧はこちらより

水産棟に隣接する関連商品売場棟には、さらに多様な店舗があります。調理器具の専門店、肉屋、卵屋、乾きもの、ドリンク類に靴屋まで！主に、お店を運営するうえで必要なものを販売しているエリアですね。プロ向けのお店なので、普段見るお店と違って掘り出し物があったり、見ているだけで楽しいかも。是非、関連棟も覗いてみてくださいね。
関連棟店舗一覧はこちらより

市場でお買い物をしたら、食堂で一休み♪ 市場で食べたい海鮮丼のお店や、中華やうどん、ベーカリー直営のカフェもあるので、お好みとお腹具合でどうぞ！
食堂一覧はこちらより

毎月第2土曜日は「いちばいち」

市場開市日であれば誰でも利用できる川崎幸市場ですが、月に一度、毎月第2土曜日に「いちばいち」を開催中！水産の抽選会の他に、詰め放題やガラポンイベントを行っている店舗もあるようです！（イベント内容は変更の可能性があります）「いちばいち」では、青果も購入できるのでそちらもおすすめ。
また、11月の「食鮮まつり」という市場のおまつりの他、初心者向けの魚のさばき方教室や、美味しい魚介類の調理法を学べる料理教室も不定期に開催。楽しいイベントも開催されているので、詳しくはHPやX（旧ツイッター）をチェックしてみてください！

それぞれのお店に魅力と特徴があり、知れば知るほど奥が深い『川崎幸市場』。アクセスもしやすい街中の市場で、いつもと違うお買い物を楽しんでみてくださいね。