様々なお店が立ち並ぶ本牧通りの一角に、木目調のかわいらしいお店がありました。『ようせいのいたずら』という店名にも惹かれて思わず店内に引き込まれると、甘い香りに満ちた洋菓子屋さんでした。地元の方に愛される『ようせいのいたずら』、お店のこだわりやおすすめのケーキなどを伺いました。

“ようせい”がいるかも…？

お店のある本牧は、緑の豊かな街。木の隙間で“ようせい”が何かを作っているのが見えたら面白いよね…という発想から『ようせいのいたずら』というお店の名前が決まったそうですよ。それは作る洋菓子にも表れていて、まるで“ようせい”がいたずらをしたかのような枠にとらわれないお菓子作りをされています。オーナーの松枝さんは、本牧が地元。東京で店舗を構える予定でしたが、たまたま帰ってきたときにこちらのテナントに空きがあり、出店を決めたそうです。松枝さんの同級生が協力してくださって、木のぬくもりを感じるお店が完成。2013年にオープンしました。

安心して食べられる材料を厳選

焼菓子や生菓子など、数ある商品は全て手作り。なるべく自然の素材にこだわり、安心安全なものをという思いから、乳製品や卵、フルーツ、コーヒー豆まで、全ての材料について松枝さんご自身が納得したものしか使用しないそうです。季節ごとの温度や湿度に気を付けながら、材料の配合や焼き加減も調整。どの商品も安心していただけるのは嬉しいですね。

ショーケースには美味しそうなキラキラとしたケーキが並んでいますが、その日によって並ぶケーキは異なるそうです。定番のものや季節限定の商品、スタッフのアイデアで作られたケーキ、中にはお客様のご意見をもとに作られるケーキもあるそうです。まさに枠にとらわれないお菓子作りをされていて、何があるか楽しみになりますね♪

素材の美味しさを引き出したおすすめのケーキたち

「ようせいのおやつ」
キメが細かくしっとりしたスポンジに、生クリームと粒あんがサンド♪ 生クリームは泡のようにふわっとした食感で口の中に甘さが広がりつつもスッと消えていく、絶妙なくちどけ。「ようせいのおやつ」全体がサッと口の中に溶けていく感じがする中、最後に残る粒あんの余韻がいいバランス。洋風どらやき？のような感じです♪

「本牧ポテト」
甘さ控えめで、さっぱりといただけるスイートポテト。さつまいもの風味もしっかり感じられ、満足感のある食べ応え！

「いちごのケーキ」（写真奥）
根強い人気のケーキの定番！ようせいのいたずらのケーキは、スポンジがとてもふわふわでしっとりと柔らか。いちごの酸味ととろける生クリームとの相性も抜群、やさしいケーキです。

「ブリュレ」（写真手前）
ショーケースのポップにも書かれていますが、カリカリパリパリの表面が魅力なブリュレは注文後に表面をカラメリゼ…！できたてのカリカリがいただけます！

中には小さくカットされた洋なしが入っていて、濃厚な中にもさっぱりとした洋なしの風味、サクサクとした果肉の食感が楽しいブリュレです♪

「ようせいプリン」
栃木県から仕入れている、オーナーの松枝さんこだわりの卵を使ったプリン。ショーケースにあってもきれいな卵黄色が目を引くプリンは、卵の風味が感じられるしっかりとした仕上がり。上にのるカスタードクリームのかかったとろける生クリームがプリンをやさしく包み、器の底に待ち受ける想像以上にビターな風味のカラメルも、また美味。絶妙なバランスの完璧なプリンです。

「コロンちゃん」（写真右）
食べると“サクッ”と軽快な音が出るサクサクのパイ生地の中に、甘さ控えめの濃厚なカスタードクリームがたっぷり♪ 初めて感じるパイ生地のサクサク感に嬉しくなってしまいます！

「フルーツのゼリー」（写真左から2番目）
瑞々しいフルーツがたくさん！どこにスプーンを入れても、フルーツに出会えます。固めのゼリーはフルーツの美味しさを閉じ込めていて、フルーツ好きにはたまらない一品です！

スタッフの笑顔を大切に

お客様へ対する想いはもちろんですが、スタッフの笑顔を一番大切にしていらっしゃるそうです。“お店で働いているスタッフが笑顔であれば、必ずお客様も笑顔になる”と、オーナーの松枝さんはおっしゃいます。実際にスタッフの皆さんは輝いていらっしゃいました。若いスタッフが成長していく姿を見るのも嬉しいと、目標を持って頑張るスタッフには出店のお手伝いもされています。そんなあたたかさが、お店の雰囲気も作っているようです。ドリンクメニューもあるので、お散歩の途中などに立ち寄ってみてくださいね♪