川崎駅 南口にある商業施設『ラ チッタデッラ』。イタリアのヒルタウン（丘の上の街）をモチーフとしたオープンモールの一角に、夏場は行列の絶えない人気のかき氷屋さんがあります。一見、見逃してしまいそうな小さなかき氷屋さん『白熊堂』です。

目指すは地元のお客様に愛されるお店

『白熊堂』のご主人がかき氷屋さんをスタートしたのは、2021年。最初は倉庫とキッチンカーを借りて小さなイベントへの出店を積み重ねていましたが、コロナ禍の時分、予定していたイベントがキャンセルになることもあり、思うように活動できず苦しい時期を過ごしたそうです。そんな時にイベントで知り合ったラ チッタデッラの方から夏季限定で出店してみないかとお誘いを受けたことが、川崎にお店を構えるきっかけとなりました。
この場所でお店を始める時にご主人がまず目指したのは、このお店を地元の人に愛される店にするということ。何度足を運んでも色々な味が楽しめるように、定番メニュー8種類に加えて、ひと月ごとに更新する限定メニュー4種類を用意していらっしゃいます。

お店の評判はいつの間にか広がり、今では行列の絶えないお店に。6月から9月までのかき氷最盛期は、客席エリアを拡張してお客様がゆっくり食べられるようにしているそうです。

“和食の料理人”が作るこだわりのかき氷

ふっわふわな氷が特徴の白熊堂のかき氷は、日光の天然氷を使用しています。今でこそ貴重な天然氷は、かつては600社ほどで製造を行っていました。現在は5社にまで減ってしまっていますが、“どうしても天然氷で作ったかき氷を食べていただきたい！”と、天然氷で有名な明治27年創業『日光天然氷蔵元 松月氷室』に氷を卸してもらえるように直談判し、天然氷のかき氷が実現したそうです。『松月氷室』の氷を使っているのは神奈川でも数店舗とのこと。味わえるのはとても貴重ですね。

天然氷のふわふわかき氷に合わせるソースは、和食の料理人だったというご主人が研究を重ね生み出したもの。定番メニューの「とちおとめみるく」や「黒糖珈琲みるく」（後ほどご紹介します！）、「ブルーハワイ」などの他に、“かき氷を通じて季節を感じてもらいたい”と限定メニューは【出合もんと旬】を大切にソースを作っているそう。【出合いもん】とは、同じ季節の別の食材を組み合わせて美味しさを引き出すマリアージュのようなもの。【旬】とは、季節のものの本当に美味しい最盛期は10日間との考えだそうです。10日間の【旬】の時期、その前後を【走り】と【名残】と呼び、季節に応じた美味しいものをかき氷に取り入れています。夏には夏の、冬には冬のかき氷があるということですね。 最近ではコラボメニューにも力を入れています！

大人気の定番メニュー♪

「とちおとめみるく」
ふわっとしてとろける雪のような天然かき氷の上に、特製のミルクソースと、とちおとめ100％のピューレと甜菜糖で作られたやさしい甘さのソース。一口食べるといちごのフレッシュな香りが広がり、ミルクソースとふわふわ氷と相まってとっても上品。並んでも食べたいという人が多いのも納得です！ホイップをトッピングするのもおすすめ♪

「黒糖珈琲みるく」
白熊堂の看板メニュー。沖縄県産の黒糖とコーヒーを使って作ったシロップは、黒糖のコクと甘み、コーヒーの苦みがいいバランス。特製のミルクソースと合わせて、珈琲牛乳のような味わいに。素朴で ちょっとビターな大人のかき氷です。

地元作家さんのグッズにも出会える

白熊堂の一角には、かわいいイラストのグッズもありました。伺うと、地元川崎の作家さんのよう。“妄想かき氷”を描く鴨志田和泉さんの作品や、“ミドリネコ”がかわいいオキ・ジュンコさんの作品も展示販売されています。 お店を訪れた際には、ぜひチェックしてみてくださいね！

鴨志田さんの“妄想かき氷”は実際にメニューになっているものもありますよ♪
様々な季節の味が楽しめる天然氷のふわふわかき氷、ぜひ一度ご賞味ください！

 

 

 

 

 

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