JR関内駅からすぐ、馬車道交差点にある老舗のいなり屋さん『泉平』。創業は天保10年(1839年)、創業者の泉屋平佐衛門氏が屋台で江戸前寿司を振舞ったことが始まりです。店名の『泉平』は創業者のお名前から付けられたのですね。現在、看板商品となっているいなり寿司は二代目の時から作り始められ、八代目となった現在でも伝統が引き継がれています。
まずは“何でもやってみる”ことが大切
今回、現在は会長でいらっしゃる七代目の松本東明さんにお話を伺いました。
行動力のある松本さんは、常にアンテナを張り、普段の何気ない会話の中からヒントを得てひらめいたアイデアを実行に移してきたと言います。失敗することもあるけれど、ポンッと出てきたものは何でもやってみることが大切とのこと。ハワイのマウイ島にお店を出していたこともあったそうですが、湾岸戦争が始まった影響で客足が遠のいてしまって、3か月ほどで閉店…なんてお話も。そして、握り寿司をやめていなり寿司と海苔巻きに絞ったのも松本さんでした。世間で回転寿司が流行り出した頃、そんな決断をされたそうです。
『泉平』名物の長い「いなり寿司」
通常、おいなりさんというと俵型を想像されると思いますが、泉平のいなり寿司は細長い形をしています。1本の長さは約20㎝!幕末時代、港造りに駆り出された人たちが片手でも一度にたくさんの量を食べられるようにと、この長さになったそうです。現在では、食べやすいよう半分にカットして販売していますが、1日に1000本ほど売れているという大人気ぶり!
代々伝わってきた元汁(醤油、水、砂糖、ザラメ)で煮て、漬け込んで作られた泉平のお揚げは、とてもコクがあって甘いのが特徴。酢飯とのバランスは絶妙で、噛めば噛むほどに混ざり合ってお互いを引き立て合う…一度いただくと忘れられない逸品です。
酢飯に使用するお米は、食べたときに程よくほぐれるよう茨城県産や北海道産などをブレンドしているそうです。お揚げは岩手県花巻で製造、真空状態にして横浜へ運んでいるそうで、その運搬時間にもお揚げに味が染み込んで、とても良い状態になると教えていただきました。
泉平のいなり寿司は全て手作業で製造されており、交代制で24時間(休憩あり)稼働!驚きです!同じレシピでも、火加減や季節に合わせた仕込み方法などで味が変わってくるので、その調整が大切とのこと。伝統を守り築き上げてきた、自信を持ってお届けできる逸品です。
一味違う「鯵の押寿司」
「のり巻き(干ぴょう巻)」と「鯵の押寿司」もおすすめ。
甘めに煮込まれた柔らかい干ぴょうが巻かれたのり巻きは、のりの風味がとても良く、香りも楽しめます。単品でも、いなり寿司とのセットもあります!
そして鯵の押寿司は、厚みがあって脂がのっている近海物の鯵が一切れに半身、一箱(5貫入り)では2.5尾も使用されており、高さがなんと3㎝!鯵の旨味が堪能できる〆具合とスッキリとした酢加減のシャリが相性抜群です。押寿司ですが、頬張るとシャリのほぐれ感も◎ まずは、醤油を付けずにそのままの旨味と風味を味わっていただきたい!
ご自宅でも気軽に泉平のいなり寿司を
泉平の商品の中には「手作りいなりあげ」という商品があります。いなり寿司用のお揚げが2袋入っていて、1袋で4枚(8個分)のいなり寿司を作ることができます。調合酢も同封しているので酢飯も手軽に準備できるので、ご自宅で名店のいなり寿司が簡単に楽しめるのは嬉しいですね。
歴史ある老舗の『泉平』。馬車道本店だけではなく、横浜そごう店や相鉄横浜駅店など、身近な場所でも手にすることができます。ぜひ、老舗の味を体感しみてくださいね♪
〒231-0015 神奈川県横浜市中区尾上町5-62-2 |
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JR「関内駅」8番出口より徒歩すぐ | |
045-681-1514 | |
10:00~20:00 | |
なし | |
なし(近隣のコインパーキングをご利用ください) | |
http://izuhei.net/ |
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