三浦市内唯一の製麺所である『丸清製麺』。現在2代目が営む工場兼販売所へお伺いしました。

元々は、先代であるお父様が横須賀市内の製麺所で働いていて、お勤めの製麺所が廃業されるのをきっかけにのれん分けしていただき、昭和47年に新たに会社としてスタートしました。当時の三浦半島はマグロ漁船や千葉への船などで栄えていたそうで、それから50年以上、地域に根ざし、地元の方に愛され続けています。

卸先は、学校・自衛隊・防衛学校！？

丸清製麺は今回お伺いした工場兼販売店での販売も行っていますが、地元 三浦の飲食店などに業務用麺類の卸しも行っています。さらに、約40年も前から地元の学校給食への卸しも続けていて、皆さん懐かしい「ソフト麺」も卸しているそうです。最近では、細めの中華麺や揚げ麺なども給食用に提供しているのだとか。今の給食はバリエーション豊かですね。また、三浦半島にある自衛隊の駐屯地に生麺を卸すこともあり、多い時で5〜6000食もの量になるとか！体を動かす職業故か、働いている人数も多いからなのか、それにしてもすごい量ですね！
学校、自衛隊、防衛学校、地元に根付いている製麺所だからこその卸先です◎

種類豊富な麺のラインナップ

こちらで扱う麺の種類は、生麺、茹で麺の他に揚げ麺、冷凍麺、乾麺、さらには皮類があります。皮類は餃子の皮やシュウマイ、ワンタンなど5種類ほど。また、スープの素も販売されているので、ご自宅で手軽に美味しいラーメンがいただけますよ♪

扱う商品は生麺が中心ですが、中にはオリジナルの乾麺もありました。三浦で採れた“かじめ”というこんぶ科のネバネバ海藻を練りこんだ乾燥うどん。こちらの工場では、乾麺に加工をする機械がないので、相模原市緑区の『せき製麺』に加工いただいているそうです。

取材中、お買い物に来店されたお客様がいらっしゃったのですが、ご主人に“餃子の皮、厚いので”とご注文されていました。“…厚い餃子の皮？”と、ご主人にお伺いしてみると“通常の皮よりも厚めに作ったものがあるんです。在庫のある時しか販売できないけど、スーパーじゃ手に入らないよね”とおっしゃっていました。確かに、スーパーで販売されている皮類は、大きさの異なるものが複数ある程度ですよね。丸清製麺はお客様との距離が近く、お客様からの要望にお応えしていたら麺も皮類も種類がどんどん増えていったそうです！今でも、どのようなものを作ってほしいのか相談をしながら、オリジナル麺を作っていただくことも可能だそうですよ♪

1番人気は「中華麺」！

人気商品は何かとお伺いすると、やはり「中華麺」とのこと。細麺、太麺、スープが付属されているもの、中華麺も種類が豊富です。

「太麺」
生麺とあって、もっちり食べ応えのある麺！！太麺なので、濃厚味噌ラーメンにしてみました！

もちもちの生麺にスープがしっかり絡んで、美味しい！太麺を活かし、濃厚なつけ麺にしても美味しそう。。レパートリーの幅が広がりそうです。茹で時間も3分ほどと短く、あっという間に調理できちゃいました♪

「城ヶ島ラーメン」
細麺タイプの生麺に特製スープがついたラーメン。昔ながらのあっさりタイプの醤油ラーメンで、丸清製麺のベストセラー商品です。

どこか懐かしい味わいのラーメンは、お好きな具材をトッピングしてお召し上がりください！

モチモチ食感の生パスタも大人気

丸清製麺の生パスタは、スパゲッティタイプとフィットチーネタイプの2種類があります。生麺なので乾麺よりも茹で時間の短縮が可能！忙しいときに活躍しそうです。そして、パスタに練り込まれている卵は横須賀の養鶏場『岩沢ポートリー』のものだそう！地元企業同士のコラボですね◎

「スパゲッティ」（左）
定番のスパゲッティは、自宅で具沢山ナポリタンにしてみました。少し太めのスパゲッティは、乾麺よりモチモチの食感で食べ応えバッチリ◎ お好きな味で召しがれ♪

「フィットチーネ」（右）
平打ちパスタであるフィットチーネは、野菜や魚介類を入れて濃厚クリームソースでいただいてみました。平打ちとあってよりもちもち、パスタにソースもしっかりと絡みます。お店のような本格的パスタが手軽に楽しめました！

生麺は、三浦半島市内のスーパーでも購入できます

丸清製麺の麺類は、今回お伺いした工場兼販売店のみならず、三浦半島市内のスーパーでも購入することができます。魚介類の販売を行う『鈴木水産』や『長井水産』、JAが運営する『すかなごっそ』などでも入手可能です。普段のお買い物にプラスして、生麺を手軽に購入できるのは嬉しいですね。毎月1回開催されている『たまご野の朝市』にも丸清製麺は出店されているので、まずは一度お手にとって、美味しい生麺を味わってみてください！