• KanagawaSPOT
  • 食べてみる
  • 行ってみる

観光・カルチャー

行ってみる

〈 横浜 〉

横浜の長い歴史を感じる、「お馬流し」と厄除けの神社『本牧神社』

閑静な住宅街の中にある大きな『新本牧公園』の奥、後背地の丘も『本牧山頂公園』という緑豊かな場所に鎮座まします『本牧神社』。

とても歴史深い神社です。
鳥居をくぐって階段を上がると、とても大きな注連縄の立派な拝殿。心が和みます。

旧称:本牧十二天社と呼ばれる『本牧神社』は、旧来、本牧岬の先端(本牧十二天一番地)に張り出した出島の中に鎮座し、緑が豊かで鳥居の脚元には大きな波が打ち寄せる鎮守様でした。伝記には、『建久二年(1192年)、源頼朝公が鎌倉幕府を開くにあたり、鬼門(北東の方角)守護を祈念して平安時代から存せる神殿に丹塗厨子を奉納した』とあり、平安時代にはすでに神殿があったことがわかります。当時の江戸湾を行き来する廻船からは航海安全、地元の住民からは守護神として、800年以上も多くの人から愛されていました。
しかし、先の大戦の大空襲によって境内の殆どが焼失してしまった上に、終戦直後の1946年、本牧地区は進駐軍の接収に遭い、米軍の接収解除となる1993年までの47年間、本牧町二丁目に仮遷座を余儀なくされました。接収解除とともに返還地域一帯は横浜市による区画整理事業が行われたため、旧来の「本牧十二天」ではなく、現在の「本牧和田」の新天地に換地されて現在に至ります。

そして、本牧神社の神事と言えば「お馬流し」が有名ですね。「お馬流し」は、室町時代の永禄九年(1566年)から400年以上も地元の方々に受け継がれ、“ハマの奇祭”として神奈川県指定無形民俗文化財、および県民俗芸能五十選に指定されています。毎年8月上旬に現在も斎行され続け、郷土の祭りとして大切に保存されています。


[写真提供:本牧神社・お馬流し保存会公式記録撮影班]

今年で457回目を数える「お馬流し」。今年は8月6日(土)、7日(日)に斎行されました。
「お馬流し」とは、茅で作った「お馬さま」と呼ばれる馬首亀体(首から上は馬で胴体は亀の形)に、本牧全町の厄災を託し、江戸期の様式を伝える木造祭礼船で東京湾の沖へ運び、放流する、本牧の夏を代表する祭礼行事です。
詳しい祭りの様子は、『ジモト体験記〜行ってきました!レポート』でお伝えします!

公園に囲まれて、ロケーションも素敵な神社です。結婚式も行うことができますよ♪
また、子授け・安産・子供の守護神としての御神徳がある『水天宮』や、菅原道真公を奉祀し学業成就などの御神徳がある『天神社』も末社として境内に祀られています。妊婦さんや受験生にも心強い味方です!

歴史ある横浜の神社へ是非訪れてみてくださいね。

◆本牧神社の御祭神◆
≪主祭神≫
大日靈女命(おおひるめのみこと)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)の別称
≪相殿神≫
建速須佐能男命(たけはやすさのおのみこと)
木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
大山咋命(おおやまくいのみこと)
八王子大神(はちおうじおおかみ)
相殿末社…若宮八幡宮、阿夫利神社

◆本牧神社の末社として境内に祀られている四社
*宇氣の稲荷社
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ):五穀豊穣・商売繁盛・開運招福
*熊野速玉社
熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)、熊野夫須美大神(くまのむすびのおおかみ):富貴隆昌、災厄消除、良縁結び、海上安全
*本牧水天宮(左):子授け・安産の神様
*本牧天神社(右):学業成就、芸能の神様

〒231−0827
神奈川県横浜市中区本牧和田19
JR「根岸駅」よりバス「三の谷」下車、徒歩3分
045−621−7611
あり
https://honmoku.or.jp/

Google マップの「拡大地図を表示」をクリックでルート検索ができます。