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〈 相模原 〉

それぞれがもつ個性を引き立てる、made in Fujinoの木製アクセサリー『Fujino wooden jewerly』

相模原市緑区はとても自然あふれる街です。川や山に囲まれ、ゆったりした時間を過ごすことができます。
牧野という地域で、自然が造り出した木の模様や色を活かしアクセサリーを制作している『Fujino Wooden Jewerly』の工房へお伺いしました。

工房内は木のいい香りがしました!

作家の加藤さんです!地元藤野のご出身で、幼少期から自然は身近な存在だったようです。
元々、ご自宅で使用する薪を集めるために木の伐採や山の整備をされていました。自然の中にある木なので種類も形も不揃い、薪に適したものもあれば、そうではないものもあります。薪にする過程で木を割ってみると、ちょっと変わった特徴やこぶなど、木によって様々な顔があることに気付いたそうです。これを活かして何か始められないかなと思い、木製の小物作品作りをスタートされました。

加藤さんに様々な木の種類やその特徴を教えていただきました。木によって色や木目が全然違っていたり、同じ種類の木でも少しずつ違っていたり、知れば知るほど面白い!その中で特徴のある木をいくつかご紹介しますね。

・スポルテッドメープル(カエデの木)
カエデの木は固く、栄養分が多いことが特徴。その特徴を生かして、伐採した後に森の中に置いておくと、きのこやバクテリアなどの菌が侵食し、模様になって現れるのだそう。それがこちらの「スポルテッドメープル」です。放置しておく時間や環境などで模様は変化するため、程よく模様を出すのはとても難しいと言います。海外では、よくオルゴールやギターなどに使用されているそうですよ。

・アメリカのカエデの木
よく見えるように水に濡らして模様を見せていただいていたのですが、輝いているように見えますよね!こちらは、“杢(もく)”と言って、木が成長していく過程で圧力がかかってできた模様だそう。同じ木でも同じ模様ができるとも限らない、とても貴重なものです。
※「木目」=木の断面に生じる「年輪」。「杢」=傷や天候等によって生じる「複雑で美しい模様」。「杢」はすべての木にあるわけではなく一部の木にしかできない、稀少な模様です。

・とちの木(左側、右側はアメリカのカエデの木)
こちらは日本の物で、先ほどの杢と似ています。こちらもとても貴重な木材です。

これらのように、材料となる木材は模様も形も様々です。自然が作り上げた“作品”を、さらに世界に1つしかない小物に生まれ変わらせている『Fujino wooden jewerly』。そちらの作品もご紹介しますね!

木の色味や模様が美しいバレッタ。
左奥にある黒い模様が入った木材は「黒柿」といって、100〜200本の柿の木に1本ほどしかないとても貴重な木です。昔から高級家具に使用されてきました。伐採して初めてわかるので、黒い模様が入っていると大当たり!なのだそうですよ。

こちらはネックレス。
木材をそのまま使用したものや、寄木にしたもの、木の割れ目などに樹脂を流し込み作り上げた作品もあります。樹脂部分は太陽や光にかざすと透き通って輝き、とてもきれいです!

ピアスやイヤリング。木製なので、大ぶりの飾りでも軽いのが嬉しいところですね。
その他にも、キーリングやカットボート、かんざしなどもあります。

『Fujino wooden jewerly』のアクセサリーなどは、ネット通販の他、以前ご紹介した『Camp&Craft』や下溝駅近くの『MONJI』、藤野駅前にある『ふじのね』で直接手に取ってご購入いただけます。また『ふじのね』では“キーリングがちゃ”があるそうで、こちらはとても大人気!どんな素材が出てくるかわくわくしますね。

お伺いした藤野・牧野地区では、『篠原(しのばら)の里』という里山体験のできる施設があります。地域の方々のサークル活動やイベントごとなど藤野の魅力にたっぷり浸れる施設です。こちらでも『Fujino wooden jewerly』を購入することができますよ。

木に魅了され、愛情を注ぎながら作品を作る作家の加藤さん。実は以前に、ログハウスもご自身で建ててしまわれたのだとか…!

とても立派なログハウス!
こちらのログハウスの始まりは、加藤さんが5歳の頃。ご自宅の山に、お父さんと一緒に木を植えたそうです。月日が経ち約35年後、立派に成長した自ら植えた木を伐採し、こちらのログハウスを建てられました。お一人で建てたと言うから、さらに驚きですね!自分で植えた木を使いログハウスを建てた日本人は、おそらく加藤さんが初めてではないかということです。建てた当時は、ログハウス雑誌の取材を受け掲載されるほど。
中はロフト付きになっていて、お子様の寝室として使用していたそうです。秘密基地のようでわくわくしますね。現在はありませんが、ログハウスの横にはツリーハウスもあったそうですよ。

2つとして全く同じものがない、『Fujino wooden jewerly』のアクセサリー。お気に入りの1つを見つけてみてくださいね。