鶴見駅近く、ベルロード鶴見銀座商店街のすぐそばに、鶴見のまちのリビング『230cafe』があります。
かわいらしい看板が目印です！

『230cafe』は、語呂合わせで『“つみれ”カフェ』と読みます。“つみれ”といっても、おでんなどに入っている“つみれ”ではありませんよ！
「“つ”るみの“み”らいをつくる“れ”んけい」という想いが込められているそうです。数字で表せないかなぁ…と、“230”を“つみれ”と読めると考えていた時、230？それって鶴見の郵便番号だ！と気づき、導かれたように決定したそうです。

『230cafe』は、子どもが気軽に立ち寄れる場所（鶴見区には地区センターがないそうです）や、子連れでも安心してランチできる場所といった高いニーズに応え、地域の幅広い世代や外国にルーツのある方など、多様な人が集い、くつろぐことの出来る“まちのリビング”のようなカフェ創りを目指し、2020年4月にオープンしました。
カフェとしてだけではなくレンタルスペースとしても利用可能で、定期的にワークショップやヨガなどが開催されています。夏休みには子ども向けのワークショップがあったり、さまざまな交流や講座の場として利用されることも多いそうですよ。
また、お店に入ってすぐのところには小箱ショップもありました。

手作りのアクセサリーや布小物、ハーブティーなどが並べられていました。小箱ショップを開設することも可能です！詳しくはHPをご覧くださいね。

ランチ・カフェは週3回のみ営業（臨時休業・営業日あり）しています。今回はランチをいただきました♪

「230ランチ」
取材に伺った時は、おにぎり、あったか薬膳スープ、豆苗のごまみそ和え、切り干し大根と人参とニラのナムルのセットでした。ランチの内容は毎月、その季節に合わせたメニューが味わえますよ。
スープは名の通り、一口飲むと身体の芯に染み渡るような身も心もあったまるスープ。鶏肉、人参や大根、ゴボウなどの根菜類がたくさん、大きなきくらげも入っていて、生姜やネギの香りとのバランスが絶妙です。付属の山椒を入れるとまた違った味も楽しめます。豆苗のごまみそ和えは、豆苗のシャキシャキ感はそのままに、主張しすぎない甘辛いごまみそとよく合っていて、上品な味。そしてナムルは、シャキシャキの切り干し大根、人参の甘み、ほんのり香るニラとのバランスがとても良く美味しかった！
毎月、食材のやさしい美味しさが味わえるメニューです。“今月はどんなメニューかな？”と楽しみになりますね。

「230カレー」
オリジナルのひよこ豆カレーにおかずとピクルスが付いたセット。カレーは辛さを抑えたルーに、ほっこりした歯触りのひよこ豆がアクセントになって食べ応えがあります。辛いカレーがお好みの方は、レッドペッパーをかけて食べるのがおすすめ。おかずの入った小鉢で野菜もしっかりいただける、ヘルシーセットです。

「シナモン香る自家製梅ドリンク（ホット）」
思わず深呼吸してしまうような、とてもいいシナモンの香り。口に含むと梅の香りも広がり、ほんのり甘く、酸味とのバランスが絶妙で、ほっとできるドリンクです◎

店内は、テーブル席の他に小上がりもあり、おむつ交換台などの設備も充実しています。取材時も子連れのママさんがたくさん来店されていました。さまざまな世代の方が気軽に立ち寄ることのできる、アットホームな雰囲気がなんとも心地良かったです。

鶴見の未来を想う『230cafe』は ラカンパーナ木曽屋ビル の2階にあるのですが、このビルの1階にも「みんなに優しいまちになってほしい」という想いが込められたものがありました。

みんなが使えるみんなのための冷蔵庫、その名も“フリーゴ君”です！このビルを管理する不動産業を営む(株)木曽屋の中西さんが、「食べきれないものをシェアして新たな助け合いを」という想いからこちらのコミュニティ冷蔵庫を設置しました。食品ロス削減などを目的に、個人や飲食店などが余った食品や食材を自由に出し入れできる公共の冷蔵庫です。もちろん、食べかけや開封済みのものは厳禁。出し入れしたものがわかるようにノートも設置されています。消毒液も取り付け、定期的に消毒もしているので安心ですよ。食品ロスもなくし、地域の人と人とが支え合う、未来へつながる取り組みですね！

ほっとできる場所、一歩を踏み出せる場所、地域の人やアイデアがつながる『230cafe』。とても素敵なあたたかい場所でした！