“あごが落ちるほど旨いキムチ”というキャッチコピーをかかげる、川崎名物のキムチ屋さん『おつけもの慶』。
最近はテレビ番組などで紹介されることもあったので、ご存知の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

店内に並ぶ、種類豊富なキムチ。これらのキムチは、商品になるまでの工程を全て手作業で行っているそう！
今回、工場がある大島上町店へお邪魔しました。工場へ案内していただき、改めて作業の様子を目の当たりにすると…職人さんたちの姿に感動です。機械はひとつもありません。

白菜キムチに使用する白菜の下ごしらえは、約3日。丁寧に洗って、葉の間一枚一枚に塩を塗り、水分と空気をしっかり抜いてから下漬けをします。空気が入っていると痛みやすくなるそうで、この工程はとても重要だと教えていただきました。
下漬けができると、ヤンニョム（こだわりの唐辛子とニンニクやイカの塩辛、果物など数十種類を原材料とし1日熟成させたオリジナル）で漬け込みをしています。白菜以外のキムチの素材も全て手作業で一つ一つ丁寧に包丁でカットされ、大きな容器で混ぜ合わせて下漬けをします。腰をかがめて全身で混ぜている姿は、まさに体力勝負です。
出来上がったキムチを袋に詰めるのも、もちろん手作業。ビニール袋に入れて商品名のシールを貼っていきます。全ての工程で商品を生み出すあたたかみを感じます。職人さんの想いが詰まったキムチの出来上がりです。

もともと青果店を営んでいた社長の目利きと繋がりもあり、上質な素材を毎日仕入れています。白菜は、大玉で柔らかい「極上春白菜」を使用。白菜の旬ではない夏は、数十年お付き合いがある長野県の生産者にキムチに合う白菜を育ててもらっているそうです。

また、白菜だけではなく、大根やかぶ、きゅうり、じゃがいも、アスパラなどどんな野菜もキムチになっています！
地産地消の商品もあり、お伺いした時（3月）には川崎の伝統野菜「のらぼう菜」を使用したキムチがありました。（直営店限定販売）季節によってタケノコ、セロリ、キノコ、さつまいもなど、旬の素材のキムチが登場。季節を楽しめる商品があるのも嬉しいですね。
野菜以外にもイカやタコ、さきいか、えんがわ、明太子、クリームチーズ、野沢菜昆布など様々な素材がキムチに。どれも素材の味がとても生きているキムチです。人気No.1の「イカキムチ」は予約販売となっていて、発送は数ヶ月先になるそうです！

「白菜キムチ」
とてもみずみずしく甘みがある白菜はシャキシャキ。あとからほどよい辛みを感じるので、辛いものが苦手な方にも優しい旨辛キムチです◎


「カクテキ」
角切りされた大根の中心部まで「旨辛」の味が十分に染み込んだ旨味たっぷりの味わいで、大根も程よい食感です。酸味好きの方は、数日寝かせて食べるのがおすすめめです。

「のらぼう菜キムチ」
川崎名物の伝統野菜“のらぼう菜”は、とても柔らかく癖も少なく食べやすい野菜です。甘みもあり、おつけもののように食べられるキムチです。

「ヤンニョムクリームチーズ」
クリームチーズとヤンニョム…初めての出会い！濃厚なクリームチーズとヤンニョムの相性は抜群。濃厚さが強い感じもあり、ピリッとしたヤンニョムの刺激もあり…お互いのバランスが良く、ついつい食べ過ぎてしまいます。

「たこのキムチ」（大島上町店限定商品）
しっかりと歯ごたえもありますが、とても柔らかいタコ。白菜ときゅうりも一緒に入っていて複数の味が楽しめます！

“医療も食事も源は同じである”という『医食同源』の考え方を大切に、消化吸収よく食べられる漬物、旨味を引き出して栄養価が高まる発酵など、野菜を通じて健康的な食文化を常に念頭に置いている『おつけもの慶』。社長と職人の匠の技から生まれた“川崎名物キムチ”は、今や川崎を飛び出し全国に羽ばたいています。“食を通じて家族が笑顔になる時間の創造”をミッションにかかげ、美味しく体にいい発酵食品の魅力を通じて幸せな食生活へ結びつくことを願っている、素敵なお店です。
昨年7月には川崎駅に自動販売機も設置されたそう！ぜひ一度は食べていただきたいキムチです！！