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〈 県央 〉

目指すは「明日も飲みたいね」と言ってもらえるお酒。『大矢孝酒造』

神奈川の水がめ「宮ケ瀬湖」の東寄り、酒蔵の看板を目印に県道を曲がり進んでいくと大きなケヤキの木が2本見えてきます。思わず見惚れてしばし立ち尽くしてしまうほど立派なケヤキ。このケヤキに見守られ酒造りを続けているのが「大矢孝酒造」です。

大矢孝酒造は、およそ190年前の文政13年1830年よりこの地で酒を醸していますが、そのご先祖様は400年以上前からこの地に住んでいたそうです。このケヤキもその時代に植えられたものだそうです。とても長い間、この地を見守ってきたのですね。

現在の蔵元は8代目。それまでは全く違う分野のお仕事をされていたそうですが、平成12年に蔵を継ぐことになり、それまで普通酒を中心に作っていたものを全て純米酒としました。それは時代のニーズに合わせた結果なのだそうですが、”地域のお酒をまかなうのが地元の酒蔵の役目”と地域を大切にし、地域に根差したお酒造りの姿勢は変わることなく続けています。

仕込み水は丹沢山系の伏流水ですが、こちらの井戸は地下10メートルと比較的浅い井戸。中硬水ですが、冬は硬水寄り、夏は軟水寄りと季節によって多少の変化があるそうです。古くは、この地から横須賀まで水道をひいていたほど!それぐらいきれいな清流です。

上の写真は、酒米を蒸す釜。この大きい釜に、米を入れた甑(こしき)という蒸し器のようなものを乗せて高温の蒸気で蒸しあげます。お酒を仕込む米は”炊く”のではなく”蒸す”ことにより、米粒の外側が硬く内側が軟らかい、良い麹菌が育つ状態になります。

お酒の元となる麹菌を育てるための麹室。お酒の味が決まる、とても大切な場所です。

大矢孝酒造で作られている日本酒の主なラインナップは、創業当時からの銘柄「残草蓬莱」と、昔ながらの手間と時間のかかる生酛づくりの「昇龍蓬莱」の2種類です!

「残草蓬莱」の「残草」はこの地の古い地名だそうで、「ざるそう」と読みます。「残草蓬莱」はすっきりとした飲み口。リンゴのような甘さとジューシーさが感じられます。アルコール度も14度とやや低めで、日本酒初心者にも飲みやすいお酒です!

「昇龍蓬莱」は食事と合わせるとより美味しさが引き立つ食中酒。料理に合わせてお燗でいただくのもまた違った味わいが楽しめますよ!蔵元が目指すお酒は、”今日飲んだお酒、美味しいね。明日も飲みたいね”と思ってもらえるお酒。この「昇龍蓬莱」はまさに”明日も飲みたくなる”お酒です。

蔵の入り口の引き戸をカラカラと開けると、「お酒コーナー」があり、お酒を選んで購入することができます。オススメは、「残草蓬莱 純米吟醸 出羽燦々60」と「昇龍蓬莱 特別純米 美山錦60」。好みに合わせたお酒を、蔵の方に選んでいただくのもまた楽しい。季節限定などの希少なお酒に出会えるかも!

2種類のラインナップがそれぞれ個性的な大矢孝酒造の日本酒、ぜひ飲み比べてみてくださいね!

〒243−0306
神奈川県愛甲郡愛川町田代521
小田急小田原線「本厚木駅」よりバス乗車「田代バス」下車、徒歩3分
046−281−0028
8:00〜17:00
4月〜10月/土日定休、11月〜3月/無休、年末年始休
あり
http://www.hourai.jp/
https://m.facebook.com/zarusohourai/

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