「様々な立場の子どもたちが居心地の良さを感じることができる居場所をつくりたい」という想いから、鶴見区で主に学習支援などの活動をしている学生ボランティア団体『はぐみー』。特別支援の専門学部がある大学に通う大学3年生の笹方さんが、代表を務めていらっしゃいます。
団体名『はぐみー』の由来は、
「障害があってもなくても、みんな一緒だと思える社会になればいい」
「様々な活動を通して子どもたちを育みたい、子どもたち自身が自信を付けて自分を大切にできるように」
という想いを合わせて、英語の“Hug me”から。
また、ロゴマークには、「お花の色や種類もばらばら、字の形もきれいとは言えないものにしたのは、子どもに限らず“人はみんな違う”ということを示し、それを認め合える社会にしたい。どんな子どもも受け入れ、お花のようにそれぞれの個性が輝きますように…」という気持ちが込められています。
現在、毎月第3日曜日の午前中に鶴見中央コミュニティハウスにて学習支援「ひだまりきょうしつ」を行っています。今回、6月の教室にお邪魔してきました!
教材は、はぐみースタッフの皆さんで準備したものや、子どもたち自身が持ち込んだものなど、自由に選択して学習スタートです。
今回は、幼稚園から中学生まで6名の子どもたちが参加していました。6名は今までで一番多い参加人数だそうです。9時30分~となっていますが、必ず9時30分開始ではなく時間は自由。宿題や計算問題、漢字、作文の書き方、英語など、何を勉強したいかは子どもたちの希望に合わせて始めます。
基本、スタッフと子ども1対1で行います。「もっと難しい計算問題がいいな(^^♪」という小学校低学年の子には、スタッフの方がその場で問題用紙を作成し対応していました。
高校受験を控えた中学生も受験勉強で参加していました。スタッフは大学生なので、歳も近いことから楽しそうに学んでいましたよ。もちろん、分かるまで分かりやすく解説もしています!
計算問題なども解いた問題はすぐに丸付けをして、手作りスタンプを押して返してあげていました。間違いにすぐ気づくことができるのも良いことですね。
月1回の活動では物足りないような、充実した時間が過ぎていきます。子どもたちの意見を尊重し、寄り添って教えているため、子どもたちも伸び伸びと、目をキラキラさせて楽しそうに学んでいるのが印象的でした。
この「ひだまりきょうしつ」は無料のため、塾に通うことができないような子どもたち(特別支援学級の子たち、外国人の子どもたち、お金にゆとりがない家庭の子どもたち)を優先して受け入れているそうです。
現在スタッフは6名で運営していますが、全員学生のため今後のことを心配しています。
「大学も教育実習などで忙しいけど、ボランティアをする中でそこから得られるものが多いので、返してあげたい」「『はぐみー』を後輩へ引き継げるように活動の良さを伝えていきたい」とお話してくれました。
勉強が出来なきゃなんてことはありません!子どもが好きで、少しでもボランティアに興味がある高校生以上の学生の方、温かい『はぐみー』の一員になってみませんか?ご興味のある方は、 hugme10ms@gmail.com までお問合せください!