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〈 相模原 〉

相模原市民に愛される老舗の和菓子屋さん『菓子工房 くろさわ』

相模原市中央区に位置する横山エリアの住宅街に、長年愛される老舗の和菓子屋さんがあります。今回ご紹介する『菓子工房 くろさわ』では、相模原をモチーフにした創作和菓子がたくさんあると伺いました!どんな菓子に出会えるか楽しみですね♪

伝統の味を守り続ける

現在お店を運営されている3代目にお話を伺いました。3代目のおじい様である初代がお店を始め、その当時から場所も変わらず、約60年近く相模原の地で和菓子屋を営んでいます。お店はご家族で経営されており、アットホームな雰囲気です。
菓子に使用する素材にもこだわっているそうで、和菓子に欠かせない小豆は希少価値の高い北海道産を使用しています。店内の商品に多く使用されている卵は、相模原市中央区田名エリアにある養鶏場の卵。3代目によると“地元のものを出来るだけ使用しています”とのこと。『菓子工房 くろさわ』の菓子は、地産地消を目指す和菓子。ここでしか味わえない和菓子に出会えますよ。

相模原モチーフの菓子は手土産に大人気!

店内のショーケースにある菓子は色とりどりのパッケージに包まれ、選ぶのも楽しくなります。中でも、相模原をモチーフにした菓子は手土産に購入される方も多いそう。ご紹介します♪

【人気NO.1】年始イベントをモチーフにした「的祭(まとまち)最中」
相模原市指定無形民俗文化財(風俗慣習)に登録されている『的祭』は、豊凶(ほうきょう)を占う歩射(ぶしゃ)行事で、毎年1月6日に田名八幡宮で開催されています。的に向かって矢を放つ行事のため、最中は”的と矢”がモチーフ。中には北海道産の小豆で作られたふっくらあんこがたっぷり入っています。控えめな甘さで上品な味、一つ一つ丁寧に作られているのを感じます。

【人気NO.2】相模原の市の鳥をイメージした「ひばりの里」
ひばりは頭に冠羽がある鳥で、麦畑や草原等に巣をつくり、空中をさえずる声で春を告げる鳥とも言われます。相模原市制20周年を記念して市の鳥に制定されました。ひばりをイメージしたこちらの菓子は、ほんのり甘めの生地の中に白あんがたっぷり。サイズ感もちょうどよく、洋菓子に近いような味わいの創作和菓子です。お子様にも人気◎

相模原の伝統「相模の大凧サブレ」
相模川の河川敷で毎年5月4日・5日の2日間開催される『相模の大凧まつり』の大凧をモチーフにしたサブレです。2024年大凧まつりの会場でも販売されていたそう。大凧をモチーフにしただけあって、サブレが大きい!バターの香り豊かな塩味の効いたサブレは、卵がたっぷり使われているのがわかるほど卵の風味を感じます。
この他にも相模原をモチーフにした「照手姫のお月さま」「相模ロマン」「相模野めぐり」など創作和菓子が多数ありました。

出会えたらラッキー☆な和菓子

相模原モチーフの和菓子のほかに定番商品など様々なラインナップがありますが、中には出会えたらラッキーな和菓子があります!ショーケース上にある「みたらし団子」や「厚切カステラ」!販売する際はInstagramでお知らせを行っているそう。訪れた日は…なんとありました♪ 出会ったらぜひ購入をおすすめします!

餡がたっぷり「みたらし団子」
串にささったタイプではなく、カップに入っています。甘塩っぱくて醤油の旨味を感じるたっぷりのみたらし餡が、これでもかとお団子に絡んでくる…!モチモチのお団子も美味しくて、食べる手が止まりませんでした◎

贅沢な厚切り!「厚切カステラ」
個包装された定番商品の「カステラ」もありますが、こちらは贅沢切り!!生地はずっしりとした食べ応え、控えめな甘さの中に卵の風味をしっかり感じます。底のザラメがザクザク食感でまた美味◎ 切り分けていただきましたが、いつもより贅沢感がありました!

和菓子を通して季節を感じる

日本では季節の移ろいを気候や草花などで感じ、食を通して四季折々の美しさを表現するという風習があります。『菓子工房 くろさわ』でも、季節に合わせた菓子や上生菓子などを販売。今回訪れたのは初夏だったので、「水ようかん」や「水まんじゅう」など涼を感じる菓子が多くありました。そして、一年を通して人気の「酒まんじゅう」もご紹介。

暑い季節にさっぱりと「水ようかん」
暑い夏に食べたい、冷たく甘い和菓子。甘さは控えめながら小豆の旨味を感じ、しっかりとした歯ごたえがまた美味しい。冷やして食べたい夏の菓子です。
季節を楽しむ「上生菓子」は、初夏の時期、可愛らしく魚が浮いているものがありました。9月頃から秋を感じる上生菓子が増えるそうです。

賞味期限は1日「酒まんじゅう」(写真左)
ふかふかの生地の中は、しっとりとした粒あん。ほんのり日本酒の香りがして、甘すぎずさっぱりといただける饅頭です。賞味期限は1日なので、購入日中に美味しくいただいてくださいね。
「みそあん饅頭」(写真右)
酒まんじゅうと同じ生地の中は、白あんにみそを混ぜたみそ餡です。白あんの甘さの中に感じるみその風味が、ふかふかの生地とも相性抜群です。

こちらのお店は、平成16年から始まった相模原市民の投票で決まる『相模原お店大賞』小売・サービス部門を受賞されています。そして、相模原市民の方々は、相模原をモチーフにした和菓子をよく手土産として利用するそうです。市民からも愛される老舗の和菓子屋さんということがわかりますね。
長年親しまれる定番の菓子の美味しさや季節の美味しさを感じに、ぜひ足を運んでみてください!

〒252-0242
神奈川県相模原市中央区横山3丁目33-1
JR「相模原駅」南口よりバス「星が丘住宅前」下車、徒歩すぐ
042-752-3291
9:00~18:00
火曜定休、不定休
あり(店舗右側3台)
https://www.instagram.com/wagashi.kurosawa/

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