大空を舞う大きな凧 体験レポート

2023.2.19

工程⑤ | 寸法&小手縄巻き

骨組み作りは“寸法”“真直ぐ”が大切! 寸法&小手縄巻き

まだまだ寒い冬空が続く2月中旬、今回は大凧会場の三段の滝広場で作業です。大凧作りはまだまだやることがたくさん。本日の作業は2種類、真竹と篠竹を大凧の寸法に合わせてつなぎ合わせる「寸法」と組み合わせた竹をワラの縄でぐるぐる巻いていく「小手縄巻き」です。

つなぎ合わせる竹探しは大変!

まずは、11月に伐った真竹が登場。真竹2本をつなぎ合わせ、6間凧を組み立てる際に必要な長さに整えていきます。この時にとっても大切なのは、つなぎ合わせる2本の竹が“同じしなり具合”であることです。同じ太さでもしなり具合が異なると、きれいに凧が揚がらず、バランスが悪くなってしまうそう。ここは長年凧作りに携わってきたベテランの方が技術継承の為、念入りに指導されていました。長年の経験がないと、同じしなり具合か見極めることは難しいようです。

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竹のしなり具合を確認したら、6間凧の各パーツの長さに組み合わせます。大凧は左右対称が基本です。大きくきれいな正方形を作っていきます。それぞれの長さがバラバラにならないよう、ベニア板に釘で木を打ち付け、ガムテープで仮止めをし竹を組み合わせます。

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前回の紙貼りの際も、ベニア板と木が大活躍!大凧制作にベニア板と木は欠かせないようですね。

組み合わせた竹を縄で固定 “小手縄巻き”

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「寸法」で仮止めをしたら、今度はワラの縄で固定します。お手製の小手縄巻きの台に竹を載せ、竹の中央から左右に分かれて外側に向かって縄を巻いていきます。上磯部地区では竹をくるくる回して縄を巻きますが、他3地区ではそれぞれ違った方法で縄を巻いていくそう!地区によって継承されてきた技も異なっているのですね。
それでは、早速巻いていきましょう!

台の上で竹をくるくる回して縄を巻き付けていきますが、竹を回すのは人力です。真竹は1本でも重量があり、複数人で回さないと竹はうまく回りません。協力して回すことが大切です!さらに、仮止めをしている竹が寄れないように慎重に回すことも大事。息を合わせて回しつつ、縄を巻き付ける人は緩まないようにきつく巻いていきます。
私も竹を回すのをお手伝いしましたが、腕の筋肉をかなり使うため途中から腕が痛く…筋肉痛になりました…!

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6間凧だけで、この作業を16本分行います!凧がいかに大きいのかがわかる量ですね。この日は、6間凧用を作成するだけですでに午後3時に。縄を巻き終えた竹を保管場所に戻して作業終了です。早朝からの作業、お疲れ様でした。

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3間凧用の小手縄巻きは来週に持ち越し。次回もお楽しみに!