冬から春にかけて楽しめる「いちご狩り」。川崎市でも「いちご狩り」が楽しめるってご存知でしたか？
今回はそんな噂を聞きつけて、宮前区で代々伝わる『小泉農園』さんにお邪魔してきました♪

18代続く伝統ある農園の新たなチャレンジ！

現在は17代目が野菜作りを中心に行い、18代目が勤めていた会社を辞め、実家の農業を継いでいます。その時に“自分で何か新しいことにチャレンジしてみよう”と始めたのが、いちごの栽培でした。なぜいちごの栽培を始めたのか伺ってみると、“女性や子どもが嫌いと言わないものは何かと考えたら、いちごが出てきたんです”とのこと。確かに、いちごが嫌いなお子様はあまり聞きませんね。

ただ、いちごの栽培やいちご狩りを始めるのは大変苦労をされたようです。いちごの栽培に関して知識がなかったので、いちご農家が経営するいちご狩りへ直接足を運び、自分が美味しい！と思える農家さんを探し歩いたそう。行き着いたのは千葉県のいちご農家さん。直接教わりたいとアタックするも、3度も断られたそうです。会社員時代の粘り強さを武器に、なんとかノウハウを教えていただけることになったそう。その頃は、川崎から千葉まで毎日通っていたとか。

一難去ってまた一難…念願の“いちご狩り”スタート♪

川崎にいちご狩りハウスを建てるのにも、また一苦労。ハウスを作るために土壌を高くしたり、大きさや形で値段も様々…住宅と同じくらいの金額になるそうですよ！いちご栽培の土台ができてきてから、ご友人にも手伝ってもらい、チラシを手配りしていちご狩りの告知を行っていったそうです。
ご近所の方や川崎市内の方は、近くでいちご狩りが楽しめると大喜び♪ あっという間に人気となりました。いちご狩りが 遠方へ赴いてするもの から 近所で手軽に楽しめるもの になりましたが、周りからは“価格が安すぎるよ”なんてお声もかかったそうですよ。

ハウスの中は甘ーい春の香り


小泉農園で栽培しているいちごの種類は「章姫」や「紅ほっぺ」、「よつぼし」など。多くの品種のいちごを栽培しているのも特徴です。5つほどのハウスでは、それぞれ違う品種にお目にかかれます。また、高い位置に栽培する高設栽培が多く、車椅子の方でもいちご狩りが楽しめるようにレーンの幅が広く取られています。
お伺いした時は11月中旬を少し過ぎたあたり。ハウス内は甘ーいいちごの香りでいっぱいでした！“いちご大好きなんです！”と18代目に伝えたら、なんと…白いちごの食べ頃なものをいただいてしまいました！うれしー♪

きれいな形で大きく、甘くて瑞々しい！11月に食べごろなんて本当にびっくりです。他の品種も食べごろなものが多く、パック詰め作業が忙しそうでした。いちごが多く出回るこれからの時期、ハウス内はさらに甘い香りに包まれ、さらに活気づくのでしょう！
小泉農園のいちごは「わがままいちご」と呼ばれています。美味しいいちごになるかどうかは、いちご達の“気分”次第。出来る限りのお世話をして、いちご達の気持ちを持ち上げられるよう努力していらっしゃるそうです…！

現在は、今回伺った川崎の農園だけではなく、横浜市青葉区にもいちご農園（保木農園）を構えていらっしゃいます。農園の詳細は下記ホームページからご覧ください。県内では平塚や伊勢原、小田原などにいちご農園があることは有名ですが、川崎・横浜でもいちご狩りが楽しめるとは新たな発見でした！

いちごだけじゃない！農園で育った野菜も素敵に変身♡


小泉農園ではいちご狩りの他にも、野菜の直売や収穫体験、“農園フェス”といったイベントも開催しています！さらに、小泉農園自家製のジェラートも作っていらっしゃるのですが、こちらがとても人気なのだそう！いちご、小松菜、さつまいも、かぼちゃなどが美味しいジェラートに大変身♪ この農園で育てた野菜や果物を使用して作ることを目標に、日々試行錯誤しながら商品開発に励まれています。キッチンカーで県内の野外イベントに出店（行列必須だそうです！）、川崎市内のJAや小泉農園でも販売されています。ぜひ見かけたら召し上がってみて下さいね！

冬から春にかけて最盛期を迎えるいちご。身近で気軽にいちご狩りを楽しみながら、その美味しさを存分に味わってみてはいかがでしょうか♪