はぐみー

もっと地元を元気に!
学生団体の活動をご紹介

No.001学生団体『はぐみー』

さまざまな活動を通して子どもたちを育みたい、hug meするように
自分を大切にできるようにしたいという思いで活動しています。

ACTIVITIES 活動紹介

参加する側から主宰者へ
学生団体を立ち上げ

「はぐみー」代表の笹方未祐花(みゅうか)さんが大学に進学した2020年、日本には新型コロナウイルス感染症が蔓延し始め、さまざまなことが制限されることに。大学に通えず、外出もままならない日々のなかで、「学生の今、何かしたい!」という思いが募っていったそう。そして、これまで興味を持っていろいろな活動に参加してきたボランティアについて真剣に考えるうち、学生団体の立ち上げることを決意。

 大学で特別支援教育を学ぶ笹方さんが、障がいをもつ子どもたちに関心を持つようになったのは小学生の頃。同じ学校に通っているのに壁を感じたり、孤立している姿を見て、「同じ人間なのに」と思うことがあったそう。そして、彼らと積極的に関わるようになると「私が助けてもらうことが多くて」と振り返り、交流することの大切さを感じたと言います。そうした体験などがもとになり、子どもの居場所づくりというテーマが見えてきたそう。家でも学校でもない居場所、誰にとっても居心地の良い場所をつくることが「はぐみー」の目標の一つになりました。

地域活動の先輩や社会福祉協議会の
アドバイスや知恵が活動を後押し

ボランティア活動に参加したことがあっても団体を立ち上げたことがない「はぐみー」のメンバーは、まず鶴見区社会福祉協議会に相談したそう。すると、活動を長く続けるためにアドバイスをしてくれたり、区内に無料で使える会場があることを教えてくれたり。さらに、同じように地域で活動する団体のメンバーがイベントのできる場所を紹介してくれたり……。「私たちが動き出したことで、協力してくれる人たちがたくさんいることに気づきました」と、地域には活動をサポートしてくれる環境や土壌があることを教えてくれました。

鶴見駅東口にある『鶴見中央コミュニティハウス』

「ひだまり教室」+「イベント」
2つの活動を通して思いを届ける

2021年の冬頃から本格的に始動した「はぐみー」。現在は、学習支援をする「ひだまり教室」と、季節に合わせた「イベント開催」を軸に活動しています。
 鶴見区は県内でも学力が低いと言われているうえ、経済的な理由や塾側から断られたことで塾に通えない子どもたちがいます。そんなニーズに応えるのが、毎月第3日曜日の午前中に鶴見中央コミュニティハウスで開く「ひだまり教室」。子どもたちが希望する勉強を、スタッフが1対1でサポートします。「子どもたちが徐々に心を開いてくれて、帰るときには元気に手を振ってくれるのがうれしいです。親御さんからも『子どもが楽しかったと言っています、またお願いしたいです』という声をいただくこともあり、やりがいを感じています」とメンバーの名倉さん。
 イベントは、夏休みの工作や自由研究をイメージしたワークショップや縁日、クリスマスなど、テーマに合わせたプログラムを用意。いずれも材料費など少額で参加できるように工夫を凝らしています(最新の活動情報は団体のSNSのチェックを)。
「これらの活動を通して、私たちが子どもたちに何かを与えているように思われがちですが、実は私たちが与えられ、気づかされることが多いんです」と笹方さん。「はぐみー」の活動が特別なことではないことを強調し、多様性を受け入れ、ともに関わりあえる場所があることの重要性を教えてくれているようです。

MESSAGEメッセージ

左上から/ももさん、すずねさん(名倉涼音さん)、もえかさん、ななこさん
左下から/ちよさん、みうさん、みゅうかさん(笹方未祐花さん)、ふうかさん

自分たちの都合で終わらせたくはない!
「はぐみー」の協力者、理解者を求める

「はぐみー」の今の課題は人材不足。私たちがスタートさせた活動なので、私たちの都合だけで終わらせたくないのです。今後は、私たちの思いに賛同してくれる大学生(学部不問)はもちろん高校生メンバーも募集して、体制づくりをしていきたいと考えています。共感していただける方は気軽にご連絡ください。
そして、2023年はさらに広い場所で活動できるように準備を進めています! 「はぐみー」を必要としてくれる方は必ずいる、需要はあると信じて、これからも活動を続けていきたいと思っています。