自然と触れ合う特別な体験『カヤック体験』を見学させていただきました!

2022年8月21日(日) 相模原市緑区 道志川
夏のムシムシしたこの日、相模原市の道志川にて『カヤック体験』が行われるということで、見学をさせていただきました!今回の体験が行われた道志川はとても自然豊かで、未来のオリンピックを目指す方や趣味でカヤックを楽しむ方々がよく利用されているそうです。

カヤックやカヌーは、オリンピックの競技種目にもなっていますね。メディアなどで競技の様子をご覧になった方もいらっしゃると思います。カヤックとカヌーは小型の船ですが、その違いはご存知ですか?

カヤックは船体に沈み込むように座り、両サイドにパネルの付いたパドルで漕いで進みます。一方カヌーは座るところが開かれた船で、パドルは片方にパネルが付いた形です。(上の写真は、カヤックですね!)

カヌーの歴史は古く、約6000年以上前から人々の身近な移動手段等として用いられてきました。スポーツとしての近代カヌー(カヤック)は、1850年代頃から始まったとされています。オリンピックに正式種目として採用されたのは、1936年のベルリン大会からです。
日本では、明治3年にイギリス人男性が趣味の海路巡航で日本に来た際、自身のカヌー(カヤックだったとも言われています)を相模原・田名まで陸路で運び、カヌーで相模川を下って海へ出て江の島へ、陸路で横浜・金沢へ移動した後、再び横浜へ航海を行ったことが注目され、日本国内で広く近代カヌーが認知されるきっかけとなったそうです。つまり、日本での近代カヌーの始まりは、神奈川県・田名ということですね!そんなカヌーの始まり相模原で行われる今回の体験は、とても特別です!

さぁ、体験スタートです!

今回は、横浜で活動するボーイスカウトに所属する中学生と関係者の計8名が体験されました。相模原カヌー協会の齋藤さんを筆頭に、カヌー・カヤックの競技指導に携わる方やオリンピックを目指す小学生~大学生の方々に、丁寧に指導していただきました。

体験者の方の中には湖でカヤック体験をされた方もいらっしゃいましたが、川での体験は初めて。しっかりライフジャケットとヘルメットを装備し、パドルの使い方やカヤックに乗るときの座り方など、まずは陸で講習を受けます。

陸での講習を終えると、いざ川へ入水!
カヤックは重たいのでみんなで協力し川へ運びます。当たり前ですが、川は絶えず流れています。講師の方に補助をしていただき、慎重に乗り込みます。

皆さん、無事に乗り込めました!それぞれパドルで漕いで前に進みます。陸とは違い、バランスもとりながらパドルを左右に漕いで進もうとしますが、思うように前に進まないことも。

行きたい方向とは違う方向へ行ってしまったり、その場をくるくる回ってしまったり…バランスを崩し川へ落ちてしまうハプニングも!緊張気味なのか、少し顔も強張ってるような…パドルを持つ位置やどのように漕いだら良いかなど、水上で熱心に指導を受け、徐々に慣れていきます。

途中で少し休憩タイム。皆さん一息つくのかと思いきや…何やら楽しそうな遊びを始めましたよ♪ ライフジャケットの前側上部をしっかり握り、川の下流方向を見て足を伸ばし川の流れるままに下ります!

勢いよく流れて行ったり、緩やかに流れたり、皆さん楽しそう!夏の川遊びは、子どもだけでなく大人も夢中!ただ、相手は自然ということもあり、教えてもらった通りに滑らないと大事故の元となりかねません。安全に十分配慮し、楽しく遊びましょうね♪
十分遊んだら、さらなるカヤックの上達を目指します!

体験者の皆さんも漕いで進むことにだいぶ慣れたようで、スイスイ川を進みます。岸にいる私からは見えなくなるほど、少し上流まで進んでいました。上達してきたところで、最後は流れが速くなっているところを下ります!

少し怖そうでしたが、水しぶきをあげながら下る姿がとてもかっこよかったです!

短い時間でここまで上達できて、素晴らしい!最後は、川から上がるのを惜しんでいるようでした。

自分で始めようと思ってもなかなかできないこちらの体験は、子どもたちにとって良い経験になったのではないでしょうか。今回体験した子どもたちにお話を聞くと、「楽しかった」「転覆しちゃったけど、それも楽しい」「急流下りは鼻に水が入ったけど、楽しかった」と笑顔で答えてくれました。引率で一緒に参加していた方は「本来であれば昨年体験するはずでしたが、今年無事子どもたちに体験させることができて良かった」とおっしゃっていました。

カヤック体験は健康な方であれば、どなたでも参加可能だそうです。以前ご紹介したキャンプ用品のお店『Camp & Craft』で体験申し込みができます。日本でのカヌー競技人口は約300人とまだまだ少なく、これからでもオリンピックを目指せるそうですよ!今回指導に参加してくれた学生たちは、オリンピック日本代表になることを目指し日々道志川で練習されています。神奈川は自然にも恵まれた土地柄だと思うので、カヤックチャレンジしてみたい方はぜひお問合せしてみてくださいね!