創業1912年、小田原市内で長年愛され続ける老舗の和菓子屋『正榮堂菓子舗』。今回は工場と隣接する本店へお伺いしました。

“安心安全で本当に美味しいお菓子”を作り続け、地元の方のみならず、小田原の名産品としても高い人気のある和菓子屋さんです。
そんな『正榮堂菓子舗』の看板商品は、創業当時から変わらず受け継がれている「北条虎朱印」（最中）。

小田原城主の北条氏が家印（公印）として使用していた、「祿壽應穩（禄寿応穏／ろくじゅおうおん）」の文字の上に虎を据えた「虎朱印」を象っています。創業当時から変わらない唯一の商品で、売り上げもナンバー1！神奈川県指定の銘菓にもなっています。

最中の皮には新潟県産無農薬のもち米が使用され、中の粒あんは北海道産の大納言小豆を使用、また求肥が２つ添えられています。粒あんは上品な甘さで、求肥はとても柔らかくいいアクセントに。こちらは是非味わっていただきたい逸品です。

また、小田原ならではのひと味違った商品も多くありました！

「甘露梅　梅太郎」
“梅”と言ったら小田原市を思い浮かべる方も少なくないと思います。曽我の梅林で有名な小田原市ならではの伝統銘菓「甘露梅 梅太郎」。全国菓子博覧会で名誉大賞を受賞したこちらのお菓子は、こしあんを求肥で包み、さらに甘露煮された紫蘇の葉で一粒ずつ丁寧に手包みした上品な和菓子です。使用している紫蘇の葉は、貴重な国産のものを使用しています。甘じょっぱい紫蘇の葉と上品な味わいのこしあん、柔らかい求肥が合わさり、一口食べると口の中が幸せな甘さで満たされます♪

「小田原れもんとうふ」
柑橘類が豊富に収穫される小田原市。地元で採れたレモンを使用した、さわやかな和菓子をご紹介！豆乳が含まれているしっとりやわらかいスポンジは口当たりがよく、食べた瞬間にレモンの香りが口いっぱいに広がります。サンドされている白あんは、地元産のレモン入り。白あんとレモンのハーモニーが絶妙です！

「天地人（羽二重餅）」
小田原を代表する偉人の一人、二宮尊徳翁（皆さんご存知、二宮金次郎像の方です！）の遺徳を偲び創製した「天地人」。最高級の素材を使用した和菓子で、こちらも神奈川県指定の銘菓となっています。羽二重のお餅はとろけるほど柔らかく、中には梅あんとゴマあんが入っています。どちらも風味豊か、やさしい味わいの上品な和菓子です。

『正榮堂菓子舗』では、季節ごと、春には「草餅」や「いちご大福」、夏は「水ようかん」や「水まんじゅう」、秋〜冬は栗やさつまいもを使用したお菓子など、四季折々の和菓子も人気です！

写真は、春限定の「いちご大福」です！
いちごは、契約している開成町の農家さんの甘〜いいちご。もっちり柔らかいお餅に甘さ控えめのこしあん、瑞々しく赤く色づいた大きないちご！絶妙なバランスで、口の中が一気に幸せに包まれます。毎年大人気の「いちご大福」。次の春にまた出会えますので、楽しみにしていましょう♪

ひな祭りや端午の節句など季節行事の生菓子も人気。店頭に並ぶと早い時間に売り切れてしまうほどだそうです！
工場隣接の本店の他にも小田原駅ビルや二宮店もあるので、ぜひ季節の和菓子や県指定銘菓を堪能してみてください！